溶鋼の温度や成分を迅速に正しく計測する事は、製鉄プロセスの品質と安定生産に直結する重要な要因です。プローブによる正しい溶鋼温度、成分測定、高い精度のサンプリングが実現する事でお客様の高効率生産と炉寿命の延長に大きな効果をもたらします。
川惣電機工業は、お客様と共に築き上げたノウハウを活かしお客様の多様化する要求に応える為、厳しい品質管理体制下でプローブを生産しています。また、BCP(事業継続計画)の観点から滋賀工場、京都工場の2工場体制で安定した高品質のプローブを提供しています。
プローブ計測ではお客様の操業状況を日々確認し製品仕様に反映する事が、高い測定成功率を維持する重要な要素です。
川惣電機工業ではお客様の変化する操業条件を確認できる営業体制をとり、トップメーカーとしての責任と信頼のもと、日本はもとより世界の鋼造りの一端を担っています。
鉄の高品質化と用途の多様化が進むなか、製銑・製鋼プロセスにおける溶融金属の温度・成分の正確な計測は、ますますその重要性を増しています。
川惣電機工業は、高炉や転炉をはじめ二次精錬、電気炉、連続鋳造まで、「溶融金属浸漬プローブ」の幅広い温度・成分計測ニーズにお応えします。
高温で溶鋼とスラグが撹拌されている過酷な環境である転炉における計測は、高い測定成功率と精度が要求されます。当社は、この高度な要求に応えるため1966年から八幡製鉄(現日本製鉄)との共同開発を進め、ダイナミックコントロールに不可欠なサブランスプローブの実用化に成功しました。この技術は、転炉操業に転換期を与えた画期的なものとして高く評価され、1976年に『第22回大河内賞記念生産賞』を受賞しました。その後も更に改良を重ね「炭素量推定」「分析用サンプル採取」「酸素活量測定」「湯面レベル検知」「炉底検知」などの機能を加えた製品群を取り揃えています。
酸素プローブは、酸素濃淡電池と溶鋼温度センサからなり、低酸素域から高酸素域まで広範囲の酸素活量測定に使用できるため、製鋼プロセスのあらゆる工程で溶解酸素量の管理が行え高度な品質管理に最適です。
測温イマージョンプローブは、1個の測温カートリッジと1本の紙管のみで構成され、安価でしかも高精度な消耗型プローブです。用途に応じて各種材質の先端キャップを備え、紙管からのスプラッシュを防ぐノンスプラッシュタイプもあります。
本演算器は、消耗型プローブと組み合わせて溶銑、溶鋼中の酸素等の成分値を測定するための演算器です。入力信号の読み取りから成分値演算までを自動的に行なうので、レコーダチャートの読み取りや成分値換算のわずらわしさがなく、測定現場で迅速な結果を取得することが可能です。
ホルダーは、各種プローブからの信号を受け、受信計器に伝達する機能を持ち、プローブ把持機能を備えたもので手動用から自動装置に至るまで各種用途に応じて数多くの種類があります。