高温下で還元・腐食雰囲気に耐久性がある金属保護管タイプとセラミックメーカと協力して開発した高温下(1600℃)で機械的強度に優れ腐食雰囲気に耐久性のある非金属保護管タイプの2種類があり、国内コークス炉で多くの実績があります。
一般に用いられている大型の工業用コークス炉は、石炭を蒸し焼き(乾留)するための炭化室と、この炭化室を両側から加熱するための燃料ガスの燃焼室とが多数交互に配置されて構成されており、燃焼室は、縦に細長いフリュー(加熱煙道)が多数一列に配列されて構成されています。
コークス炉で生産されるコークスの品質および生産性を最適に維持するため、コークス炉体の寿命延長を図る観点から、コークス炉のフリュー温度分布を適正に管理することが重要となります。
その温度管理のために用いられるのがフリュ-温度計です。
フリュ-温度計は過酷な条件で使用されるために保護管が使用されますが、高温下で還元、腐食雰囲気に耐久性がある金属保護管と高温下で機械的強度に優れ、耐腐食性の非金属保護管の2種類を準備いたしております。
非金属保護管の一例として、ムライトと比較した曲げ強さは図1のとおり、低温から高温にいたるまでほとんど劣化することはありません。