高温で溶鋼とスラグが撹拌されている過酷な環境である転炉における計測は、高い測定成功率と精度が要求されます。当社は、この高度な要求に応えるため1966年から八幡製鉄(現日本製鉄)との共同開発を進め、ダイナミックコントロールに不可欠なサブランスプローブの実用化に成功しました。この技術は、転炉操業に転換期を与えた画期的なものとして高く評価され、1976年に『第22回大河内賞記念生産賞』を受賞しました。その後も更に改良を重ね「炭素量推定」「酸素活量測定」「分析用サンプル採取」「湯面レベル検地」「炉底検地」などの機能を加えた製品群を取り揃えています。
DCP-DVは、吹錬の終点制御を行うための溶鋼温度、炭素量推定、分析用試料採取機能を兼ね備えた複合型プローブです。
さらにDCP-DVLでは、上記測定に加え同時に溶鋼の湯面レベルを計測できます。
DCP-OSは、溶鋼温度測定、酸素活量測定、分析用試料採取の3つの機能を持ったプローブです。
DCP-Trは、DCP-DVの機能に溶鋼中の酸素活量測定センサを組み込んだプローブで、製鋼プロセスでより高度な品質管理に最適です。
DCP-Tは、溶鋼温度測定が必要なときに使用する測温機能のみを持ったプローブです。
DCP-Lは、転炉湯面を正確かつ迅速に測定するプローブで、DCP-DVプローブの浸漬値を決定するなど、転炉操業に必要な条件を引き出す重要なプローブです。
DCP-LBは、自動装着装置が利用できる炉底管理プローブです。サブランス降下中に炉底検出部がプローブ本体から伸び出し、炉底に達すると検出信号を発します。